蘇    州


中国に降り立ったのは、2004年10月も下旬の頃。
2度目の大陸行脚となるわけである。初めての社会主義国家。
空港に降り立ってもやはり日本より空気が乾いているのを感じ
る。
 ここ、蘇州は、現在猛烈な勢いで発展する中国経済とは逆に
古き良き中国を実感できる、現在では観光スポットになっている
寺町である。
私が訪問した蘇州や上海周辺では、どこに行っても水路があり、
水の都といえば言い過ぎになるがそんな感じがする。
蘇州の観光の目玉の寺であるが、現在は寺の業務は行ってお
らず、もっぱら史跡になっている。ご覧の塔は地盤沈下のため
傾き始めているらしいがそのことがまた観光客を呼ぶ目玉となっ
ている。
開発されかかっている地域には、田舎であっても東洋的な家や建築物
はあまり見当たらない。ここは中国なのか・・・?ほとんど西洋的な家が
多い。
しかし、ここ蘇州に来て、初めてきちんとした!?伝統的な建築物を数
多く見た。
 伝統的な中国の屋根瓦は、日本と比べ丸く、小さい。数もかなり多い。
寺の境内には、日本と同じく線香の煙が立ち込める。日本の浅草
等は煙を頭にかけたりするが、中国では願をかけた線香をどんどん
燃す。
屋根には日本でも守り神等の像を置く・・。ご覧の像はしゃちほこと??
想像上の動物なのかとても強そうないでたちだった。
この玉砂利の配置はとても美しく幾何学的である。用途は足のツ
ボの刺激だという。庭園あるいはインテリアとしても十分参考となり
える。
こちらは刺繍研究所の作業風景。例えば「鯉」の刺繍なら1匹5ヶ月も
かかるという超力作。髪の毛よりも細い糸を使うのだとか・・・。
中国の緻密な芸術は、やはり圧倒される。中国4000年の歴史とよく
聞くが・・・・うなづける。