I am a farmer・・沸き出でてくる心を言葉に・・

Land

気に入った土地があれば行ってみよう・・
そこにいれば・・眺めているだけで何時間も飽きない
そんな土地があれば行ってみよう・・

足でしっかり踏みしめてみよう・・
寝てみよう・・
水の音を聞いてみよう・・空気を感じてみよう・・
そこで、これから始まるいろいろなことを想像してみよう・・
今とは違ういきいきとした自分の姿が、
もしも、もしも見えてきたならば来週も来てみよう・・

さ、夢の始まりです


Nature

空気があるという自然
風が流れるという自然
花が咲くという自然

水は上から下に流れるという自然
雨の日は続かないという自然
晴れの日は続かないという自然

冬はやがて終わり春が来るという自然
人は産まれやがて死ぬという自然
人生は一度きりだという自然

Kusakari

草刈りはきつい
特に夏の草刈りはこたえる
でも草を刈る時考える
まるで自分の雑念のようだと・・
ひたすら刈りまくる

草刈が終わった後、広い土地を眺めてみる

綺麗だ!!

Time

時は流れ、待つことはない
春は必ず来て待とうともせず夏が来る
花は時期が来れば咲き始め、人の訪れを待たない
夏は終わりを告げ、秋風が吹く
紅葉になり、人々は歓喜する
けれども紅葉は木枯らしへ変わり冬が来る
冬は厳しく、全てを凍らせる
そして、又春へ・・・
いずれにせよ、時は待つことを知らない


Leaves

葉・・。葉には宇宙が広がっている
太陽にかざして見るといい
葡萄の葉、ミカンの葉、雑木の葉、雑草の葉
太陽にかざしてみるといい

虫と病気

虫と病気は、人間の目の届かないところで発生する
だから始末に終えない
まるで人間界の犯罪のように暗いところで発生する
常に明るくしましょう
常に手を入れましょう


Tane

種はすごい
何の種でもすごい
あんな米粒みたいな種にすごい情報が詰まっている
あの小さな種が、十数メートルの樹となり実をつける

人間は何の種だろう?

育て直し

樹は育て直しがきかない・・
イイ加減でないと樹は人の言うことを聞かない
やり過ぎでは樹は暴れ、樹自身も困っているかのよう・・
修正には時間と努力がいる
あげたものは減らせない
少し足りないくらいがいいみたい
なにが足りないかすぐわかるから


A happiness

雨の畑での作業は、しんどい
暗く、雨音もうるさく感じる
でも我々が幸せを感じる時間

日の光を浴び始めた樹たちを眺める時
そして風にそよぐ葉や枝を眺める時
これが私の仕事で良かったと思う・・

Okane

お金には縁がない

誰かが言った
お金と幸せは犬の尻尾みたいなものだと
追いかけても辿り着くことはなくクルクル廻るだけ・・
でもしっかり歩いていれば、必ず後ろからついて来ていると

あぁ、歩き方が足りないみたい・・(笑)


樹形

樹形には、私自身の過去の未熟がそのまま現れる
人の心のようにうまく隠せない
しかも、デーンとさらけだすしかなく、恥ずかしいこと・・
素人はだませても、上手はだませない
それは、胃が痛くなるような履歴書である

暇無し

※誘引、誘引、また誘引・・
花切り、花切り、また花切り
あっという間に昼が来て、ご飯を食べたらほら草刈り
家に帰れば可愛いわが子が抱っこを待ってる
今流行のスローライフてどんな生活??

※誘引・・・枝を棚上に振り分け整理すること

 

6 月

6月から9月くらいまでは、山女や岩魚。はたまたブラックバスの爆釣シーズン。
今朝、圃場へ向かう車から近くのダム湖で釣りをする若者を見た。
鏡のような湖面に透明でキラキラ光る釣り糸を垂れている
実に優雅、これこそスローライフ!!

瞬間、私はつい10年ほど前の自分を想い出す・・
休みの度、通った川や湖・・雲や風
湖面や川面に広がる波紋に心ふるわせたあの頃

農業の忙しい時期と重なるためほとんど釣りには行っていない
一日休みをとって釣りに行きたい。それだけに没頭したい
そして自然の中で遊びたい・・

今の私は自然が敵で、いつも戦っている


老  後

「もうそろそろ老後を考えなさい」
「その道は危険だから通りなさんな」
現在、僕は40歳で2児のパパ
言われていることは多分正しい
自分の中でも同じ声が聞こえることもある

しかし人生は90になって後戻りしたくても
で・き・な・い
たった一度きりの旅なのだから
やはり僕は僕のように生き


〜以下は、ある出版社からの依頼で書いた文です。本に掲載されるかは未
定ですのでこのコーナーへ載せます(笑)〜

夢・
 
僕の夢は、一体なんだろう??
自分に問い直すことがある。僕の夢はもう決まっている。
 
今の農園を拡げることなく小さな小さな山小屋を作って、色んな
人に来て頂き、満足して帰ってもらうこと・・・。
時代の潮流に乗り、巨大な農園で、有限会社をこしらえ大型バス
が行き来し、いつも人でごったがえ。そのタイプの農園には僕は向いていない。
だいいち、そんな広い土地など持ってはいない。
 
しかし自分に問い直すことがある。夢を実現するには安く
見積もっても1000万以上の金がかかる。農業でそれを工面するのは
並大抵なことではない。山深い場所にお客様が来る保証は無い。
大丈夫なのか??
 
頑張って頑張って少しの儲けである。台風も来る。子供はまだ2歳
で僕は40歳。若いとは云えない。正直に言えば私は怖いのだろう
と思う。
 
 
僕はちょうど20代の後半頃に、僕はF市で、Iさんと出会い、数ヶ月彼の
ログハウス建築を手伝わせてもらったことがある。森の中での一冬の
想い出は今でも忘れることは出来ない。
寒い中、ドアも付いていない作りかけのログで、作業が終わるとストーブ
の前に集まり、トビウオの干物を焼き、発泡酒を飲む。その中で、映画や
恋愛の話、これからのこと、いろんな話を夜がふけるまでした。
 
Iさんはそんなにお金持ちではない。
でもとてもよく働く。一瞬一瞬を大切に生きているような人だ。
また、僕が勤めを辞め農業を始めた時、唯一涙してくれた方だ。
 
その人の目がすごい。初老を迎えているにもかかわらず、眼は20代の
若者より澄んでいて、とても深くて優しいが、ウソをよせつけない、そう、
鏡のようなまた、深い湖のような眼差しである。会えばいつも勇気
をもらっていたっけな。私の憧れの人である。
僕はどうしたらあんな瞳になれるのかずっと考えていた。
 
Iさんの影響をうけ人生の航路の変更を行った若者は多いと聞く。
口数の多い方ではないがIさんの口癖はただひとつ、
〜夢は必ず実現する〜
である。
 
二十代の若者ならたやすく言える言葉であり当時は私もそう思って
いたし、それなりの自己実現はしてきたつもりであった。だが今は
違う。生活もある。その言葉をあの年齢で言えるすごさをひしひしと
感じる。
 
今の怖気づいている僕を見たら彼は何と云うだろうか??
あぁ、今こそ彼の口から聞きたい・・・
      
 〜夢は必ず実現する〜
 
結局のところ、私はIさんのような眼差しの男になりたいのである。
多くを語らず、若者が語る夢をあの怖いくらい澄んだ瞳でウンウン
とうなづきながら聞く。ただひたすらに聞く。しかもノーコメント。
そしてもくもくと自分の仕事を続ける。
そんな自分の姿が「夢」なのかも知れない。
 
 
 
自分の農園で、僕は今まで感動した音楽や風景を再現したいと
考えている。いろんな樹も植えた。いずれは春になれば新緑で、秋に
なれば紅葉で皆を虜にする。そのバックにはピアノの静かな音楽が流れて
いるはずである。
ただし、大木となり人を楽しませることが出来る頃、僕はもう初老。
自然は、かくもゆったりと確実に進む。
 
 
夢を諦めた時、僕の一生は普通の農夫で終わる。果実を栽培し
収穫し、それを売る・・・それでいいのかも知れない。でもそれは僕の
本望ではない。
なにせ僕は自分が死ぬ時に最後にこう云おうと決めているのである。
 〜まあまあだったなあ〜
と。
 




今、鍬を手に持ち土を耕している。ブルーベリーを植えるためだ。
傾斜がきつく、耕うん機が使えないのである。
一鍬一鍬力一杯振り下ろす。
数百年も前から、ほんの数十年前まで人間は手で耕してきた。
機械ではなく、自分で耕すと、俺は農夫なのだと実感する。
手で耕すと腰も痛くなるし腹も減ってくる。
しかし排気ガスで、苦しい思いもしないですむ。
おぉリアル農業・・・
今日はさぞかしビールがうまかろう


                 輪   廻

        爺ちゃんが亡くなってもう何年が経つのだろう・・・
農業を父に譲った爺ちゃんは、コタツに入り毎日TVの政治番組を見ていた。毎日
のように番組を見てはブラウン管の中の国会議員やコメンテーターに激を飛ばし
ていた。当時小学生のボクは、そんな爺ちゃんが嫌いでよく文句を言っていた。
     「爺ちゃんが議員になれば??文句ばっかり言ってないで!!」

時は流れに流れ、2008年現在。私は「TVタックル」や「日曜討論」「太田総理」
などが大好きで、毎週欠かさず見ているTVはそれくらい。
うんでもって、ついつい声が出てしまう。
                「アホか!!」「ふざけるな!!」
あア爺ちゃん。今ならわかるよ。あの時の爺ちゃんの気持ち。え?かみさん??
     「アンタが議員になれば??文句ばっかり言ってないで!!」

    今のところ、息子(3歳)は「仮面ライダーキバ」にはまっているが・・・。


お金について

お金、お金、お金、あァお金。。。
人はどれ位のお金を手に入れると満足なのだろう。。
どれくらいお金がないとミジメに感じるのだろう。。

若い頃はたまに大金を手にして嬉しくはあったが無一文でも
なんてことはなかった。金など無いなら無くてもよかった

ボクは計算してみた
今1億円あれば、とりあえず全て実現でき、僕的には幸せだ
そして、今、居酒屋で支払うのに必要な2000円のお金に勇気が要る自分がいる

普通のサラリーマン家庭は月に1〜2度外食をすると聞く
ボクのウチは3ヶ月に1度行くか行かないか。。

「お金について」ボクなりの答え
比べれば全て不幸

TIME

この世は平等ではない。
お金が有り余っている人と貧乏人がいる。
権力を持っている人と持っていない人がいる。
家がある人と無い人がいる。

しかし全ての人に平等に与えられているものが一つだけある。
それが「時間」だ。

っと、昔読んだ本には書いてあった・・。
頑張って頑張って頑張ってやっと人並みなボク。

「時間」がもっとあればいいと思う。
1日が30時間あればいいと思う。
人生が最低でも150年あればいいと思う。

さあ急げ!!日が暮れちゃうよ。




先日、生命保険をやっている友人と酒を交わした。
彼は自分の仕事に誇りを持っている。
仕事柄、人生と云うものを真剣に考えることがあると彼は云った。
私も、自分の健康不安な時期があり、もう40も過ぎたというのに「人間は何の
為に生きるのか??」ということをよく考えた。

だってネ、人間はいつか死ぬ。それは40年後かもしれないし、数ヵ月後
かもしれないし明日かもしれない。と考えると今自分がやっていることや、
やろうとしていることはアホらしい事かも知れない。
どうせ死ぬのに・・・。

人間は何のために生きるのか・・・。僕達は期せずして意見は一致していた。
その理由は「生きた証」を残す為に生きるのだと。

ボクは今までいろんなことをやってきた。それぞれに真剣にやった。
一生懸命頑張った。しかしなにもしていない。
なにも遺していない。誰にも伝えていない。

農業だけでは不満足だ。農業を通してなにか大切なものを遺さないと!!


動物から学ぶこと

我が家は、犬や猫を数十年にわたって飼ってきた。
ずっと見ていて思うこと・・

犬や猫は飼い主を否定しない
飼い主が貧乏であろうと金持ちであろうと彼らは幸せである
飼い主が例え凶悪犯でも、顔が半分潰れようが彼らは
差別しない

また、彼らは、自分を不幸だと思わない
自分の目が見えなくとも、耳が聞こえなくとも片足になろうとも
自分を不幸で可哀想だとは思わない

どんなに逆境の中でも、飼い主とのいつものまったりとした明日が
来ることを疑っていない。可愛がらずにおられようか??


奇 跡

たった一つの命、たった一度限りの人生同士が出会っている!!
世界中に60数億人がいるというのに

こーんな奇跡はない

信  号

 「青」「黄」「赤」
青は進めで、黄色は注意。そして赤は止まれ
青はもちろんいいさ。赤も今後青になるから意外にもいい。
したがって、一番進んではいけない時。それは「黄色」だということになる
一体今何色なのか・・


じゃんけん

じゃんけんてすごいと思いませんか

チョキはパーより強い
パーはグーより強い
グーはチョキより強い

この世と同じで「最強」は存在しない


夢と希望と浪漫の力

農業から夢と希望と浪漫を引いちゃうと あっという間にただの腐れ仕事と成り果てる

農家の皆さん くじけそうですが頑張りましょう


息子の川柳


絶好の日  ポンカン採りで みな揃う