農薬とは
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ADIについて 農薬には「ADI」と言って一日摂取許容量が定められています。毎日農薬を、一生取り続けても慢性毒性が出ないであろう農薬の量のことです。 「ADI」は、WHO(世界保健機構)とFAO(国連食糧農業機関)の合同調査機関であるJMPRで議論され、決定されています。その結果はCODEX(コーデックス委員会)に送られ検討され認証されます。そして国際的な残留農薬基準を検証しています。 年に1回、各国の代表や消費者団体などを交えた総会でCODEXの数値は決められています。変更されることもあります。日本では厚生労働省がその任にあたっています。 「ADI」は動物実験で得られた値に、人間と動物の違い等を考慮し、安全係数の1/100をかけたものです。 日本で販売されている農薬にはもちろんこの「ADI」が設定されています。葡萄の種無し化や野菜に使用されるジベレリン等の植物ホルモンにあっても然りです。 で、実際スーパー等で販売されている野菜等を、実際に調理して消費者に一体どれくらい農薬が摂取されるか調べたデータがあります。(マーケットバスケット調査) ●オルトラン(殺虫剤) ADI(1日摂取許容量)に対し 1.46% ●ダイアジノン(殺虫剤) ADI(1日摂取許容量)に対し 0.64% ●オーソサイド(殺菌剤) ADI(1日摂取許容量)に対し 0.0052% ●トリフミン (殺菌剤) ADI(1日摂取許容量)に対し 1.86% (参考・農薬ネット) 結果はほんの一例ですが,店頭に並んでいる日本の野菜や果物は、農家が農薬の使用基準を守っている限り、残留農薬の体に与える影響はほとんどないと考えています。 それよりも、一番農薬の影響を受けると考えられるのは、やはり、直接農薬を散布している我々農家なのです。農薬を減らし、品質が良い作物を作ることは、我々農業に従事する者の共通の願いだと思うのです。 |
まとめ |
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