EM菌って


 EM菌とは、有用微生物の総称です。EM菌は、有機物を分解、発酵させる力があります。主な菌は、乳酸菌、線
菌、光合成細菌です。D・I・Yのホームセンターでも御家庭用の、EM菌入りの生ゴミの堆肥化の資材が売られてい
るので見聞きした方も多いかと思います。
 最近では、汚れてしまった有明海の海水をこれらEM菌によって浄化しようという活動も盛んになってきています。
EM菌は、土に散布すると土を腐敗型から発酵型へと導き、抗酸化によって病害虫に強い樹体を作ってくれます。
 わが園では、樹や果実の発育ステージによって、年に数回この菌を使い、「土壌改良」「果実の品質の向上」に
役立てています。


まずは、米ぬかを用意します。今回は300Kg作り、元肥兼土壌改良に使う予定。
これに、EM菌と糖蜜(砂糖を精製する過程で、さとうきびからとれるもの。黒砂糖に似た匂いと
味です
)を100倍に薄めた井戸水をかけ・・・・
あとは、ひたすら混ぜる!とにかく混ぜる。撹拌機が欲しいところですが、我農園
は、天下のお金持たん。買えましぇん。均等に混ぜ、手で握ったら固まりができ、
触ると壊れる、それくらいの水分量が適当なのです。異様にきついです〜〜!
の日は、ヒマをもてあましていた息子が・・違う。近所の中学生、トシボーが手伝
いに来てくれました。おかげ様で早く終わりました。彼は、この後犬の散歩までして
くれました。
ありがとう、トシボー。また頼むよ(笑)
よおく混ぜたら、このようにポリ袋に入れ、空気を抜き(EM菌は空気を嫌います)2週間
以上寝かせて発酵させます。
出来あがったEMボカシは、嗅いでみると、なんとも言えない良い匂い。そう・・ワイン
のような味噌のような。
このようにして、一本一本丁寧に施肥します。その後、EM活性液を丁寧に散布します
。わが園は除草剤はもちろん使わず、不耕起栽培で、しかも草も樹の根元だけは、肩
掛け式の草刈り機ではらいます。そして刈った草は、樹の根元に敷き詰めます。する
とEM菌との相乗効果で1〜2年で土はフカフカに変化します。
土をフカフカにする立役者がもう一人・・・わかりますか?モグラです。土が良くなると
ミミズが集まってきます。そのミミズを追ってきてモグラの登場です。モグラは作物に
よっては害獣ですが、葡萄の場合耕さなくても適度に耕してくれますし、有機物や有
機肥料を鋤きこんでくれますので重宝しています。
しかし、土の中では・・・・ミミズにとっては悲惨な光景が繰り広げられているはず・・・


上で紹介したのは「土壌改良」としての使い方ですが、園では果実の肥大期に有機質肥料と共に、EM菌の液を散布しています。